💥荷物が壊れたら、だれが責任とる?

パターン①:荷主が貨物海上保険に入っている場合

(1)運送中に荷物が壊れた!

       ↓

(2)保険会社が荷主にお金を払う

       ↓

(3)そのあと保険会社が運送会社に「お金返して」と請求

📌 これを「代位求償(だいいきゅうしょう)」と言います。

●パターン②:荷主が貨物海上保険に入ってない場合

(1)運送中に荷物が壊れた!

       ↓

(2)運送会社が荷主に直接お金を払う

💰どれくらい払うの?(損害の金額)

以下のうち、高いほうを払うことになります👇

計算方法補償額(SDR)
1つの箱(梱包)ごとSDR 666.67(約13万円)
1kgごとSDR 2(約400円)

🧠 ポイント:
小さくて高価な荷物は、たくさん詰めるので、補償額が高くなりやすい!

📦荷物の運び方による責任の違い

●① 混載(LCL)=他の人の荷物と一緒に運ぶ

📦イメージ図:

┌──────────────┐
│ コンテナ(1本)│ ← いろんな荷主の荷物をまとめて運ぶ
├────┬────┬────┤
│ 荷主A│ 荷主B│ 荷主C│ ← それぞれ別の荷物
└────┴────┴────┘

📌 特徴:

  • 荷物の種類・数が多い → トラブルも増える(破損・紛失など)
  • 運送会社の責任が重い
    例:1個10万円の責任 × 100個 → 最大 1,000万円

⚠️ 問題点:

  • 船会社は「コンテナ1本単位でしか補償しない」ことが多い
  • → 補償の金額に差が出る!

●② FCL輸送=1人の荷主の荷物だけでコンテナを使う

🚚イメージ図:

┌────────────┐

│ 荷主Aだけの荷物 │ ← 専用コンテナ(FCL)

└────────────┘

📌 特徴:

  • 荷物の量が多い → 事故の補償額も大きくなりがち
  • 高額な保険が必要になることも

⚠️注意点:

  • 荷物に傷があっても、**いつ壊れたか分からない場合(コンシールド・ダメージ)**は、
    • 船会社に責任を問えず、
    • 運送会社が全部責任を負うことになるかも!

まとめ(超ざっくり)

内容混載(LCL)専用(FCL)
他の荷主と混ぜる?はいいいえ
トラブルの種類多い(積み間違い・破損など)比較的少ない
責任金額荷物の個数×10万円で大きくなりがち荷物全体に対して高額
注意点船会社と補償額の差が出る損害の原因が不明だと運送会社が全額責任